ピュアグラフト
乳房脂肪注入移植法






ピュアグラフト乳房脂肪注入移植法では脂肪組織の濃縮に「ピュアグラフト250」を用いることで、従来の脂肪注入法よりも定着率が高く、しこりや石灰化のリスクを減らした移植手術が行えます。



ピュアグラフト 乳房脂肪注入移植法


脂肪吸引

 吸引時には、脂肪細胞をより愛護的に保存するためにカニューラから直ぐにシリンジ内に収集する方法で脂肪組織を集めます。

予め脂肪組織細分化処置を行って脂肪組織を「ほぐして」おくことで吸引過程のスムーズ化を図り、生体へのダメージを軽減します。

ジルコニウム含有素材の使用と特殊な研磨処理とにより組織内抵抗を少なくして生体と細胞に対するダメージを最小限に抑えるセルフレンドリーカニューレを吸引に使用します。

吸引圧の繊細なコントロールも可能となり、このことは脂肪吸引採取部の細やかなデザインの実現に寄与します。

以上により、手術後の腫れや内出血を可及的に抑え、吸引部の凹凸の発生も減少します。

カニューレやチューブ内腔との摩擦を抑えることと外気との接触を減らすことで細胞破壊を避けており、加えて吸引・収集して直ぐに冷却することで細胞の保存に適した冷温下で細胞を管理しているため、状態の良い組織グラフトを準備出来ます。


脂肪濃縮

 採取した脂肪組織を洗浄・濃縮・フィルタリングするためのシステムとして「ピュアグラフト250」を使用しています。

脂肪吸引で採取した組織には様々な不純物(水分、脂肪滴、赤血球、壊れた細胞)が含まれており、そのまま乳房に注入した場合、脂肪の定着率の低下やしこり、石灰化の要因となりえます。これらの不純物を取り除く為に従来の方法では遠心分離を利用していました。
 しかし、特に壊れた脂肪細胞と漏れ出た脂肪滴を取り除くことが生着率の上昇と石灰化等の防止に重要なのにも関わらず、実は遠心分離処理が細胞を破壊してしまっていたことが近年指摘され、ダメージを受けやすい脂肪細胞をより愛護的に取り扱う方法が求められるようになりました。

よって、当院では遠心処理を取り止め、更に特殊なフィルターを使って不純物の除去を行うことでデリケートな脂肪細胞に与えるダメージを極限まで減らしつつ脂肪細胞の純度を高める「ピュアグラフト250」を採用しています。


脂肪幹細胞も含有しています

 ピュアグラフトを使用しても注入用の脂肪の中には幹細胞が残ります。フィルタリング処理を行う際、不要な血球などは除去されますが、必要な細胞である脂肪幹細胞は除去されず、常に注入用の脂肪組織に含まれることが確認されています。(サイトリ・セラピューティクス社調べ)


脂肪組織移植

 純度・質ともに高い濃縮脂肪の精製が可能なピュアグラフト乳房脂肪注入移植法では、脂肪組織の乳房への注入移植後、従来の方法と比べて脂肪の生着率の上昇が得られ、かつ、石灰化等のリスクを低減することができます。

 さらに、吸引・処理・注入時に採取した細胞の生存性を高める各種薬剤を添加することで、より高い生着率を目指せます。





予め乳房と吸引部のデザインを決め、術前検査を行います。(手術予定日の1週間以上前にお越しください。)

事前に脂肪組織を細分化する処置をします。

手術当日、術前処置を行い、点滴を開始します。

吸引部に局所麻酔を注射し、小さな切開(5mm程度)を加えます。

局所麻酔入りのチューメセント液を吸引部に皮下注射し、局部の脂肪組織を軟化させ、麻酔します。

皮下脂肪組織を剥離・吸引採取します。

採取した脂肪組織を「ピュアグラフト250」を用いて処理し、脂肪細胞を含有した注入用グラフトを精製します。

乳房の注入部位に局所麻酔を行い、デザインに沿って0.5tずつ細やかに乳腺下や乳房の皮下に脂肪組織を注入します。(片側250cc見込み)



乳房と吸引部の固定を行い、通院しながら吸引部皮膚の生着と移植組織の生着を待ち、完成します(半年後)。

乳房の注入部は針の刺し痕だけですので、通常数日で治癒します。

乳房のマッサージは3ヶ月間禁止です。



※「ピュアグラフト250」による細胞の精製。
1枚目のフィルターで細胞と液体を選別し、2枚目のフィルターで必要な細胞を選別


※注入した脂肪細胞および脂肪幹細胞の活性化のために、各種薬剤の同時注入が可能です。





※使用する薬剤でアレルギーを起こす方は施行できません。

※持病等のある方は施行できないことがあります。

※脂肪細胞および脂肪幹細胞の収集生着率は100%ではありません。

※吸引部の術後の補正として、メソセラピーやカーボメッドをお奨めします。
(割引制度あり)




ピュアグラフト乳房脂肪注入法

 \1,296,000


※基本投薬料込み 税込み

※初回手術相談は無料です。


術前検査 ¥4,320




豊胸の医学


 乳房(にゅうぼう)の内部構成要素には、乳腺組織を主として、ほかに脂肪、結合組織があります。また、直下の大胸筋も胸部のスタイルに深く関わっています。内分泌学的にいうと、女性ホルモンによって乳腺の乳管が増殖すると同時に脂肪と結合組織も増え、乳房は大きくなります。
 よって、豊胸は、乳腺組織、結合組織、脂肪のいずれかを増やすことで実現しますが、脂肪注入法はこの内の脂肪を乳房に移植する方法で、手術であるため或る程度のリスクも伴いますが、自分自身の組織を比較的大量に用いることが可能なことから、「人工物に頼らない自分の組織で出来た乳房」の増大の実現を図れる点が利点です。

 松井医院では、乳がん、胸部外科等の外科手術で培った知見を基礎として、医学的な豊胸を実現します。








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